シニアカーを購入するとき、「自治体の補助金を使えるのでは?」と気になる方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、シニアカー購入に使える全国一律の補助金制度はありません。一方で、高齢者の移動支援や運転免許証の自主返納を後押しするため、独自に購入費を助成している市区町村があります。
ただし、対象年齢、免許返納の要否、介護認定の有無、対象車両、補助額、申請の順番は自治体によって大きく異なります。補助金の確認前に購入すると対象外になる場合もあるため、先に自治体へ相談することが重要です。
この記事では、2026年7月5日時点で自治体公式サイトを確認できた制度の実例と、介護保険による福祉用具貸与との違い、申請前の確認事項をわかりやすく整理します。

|
この記事の結論
|
目次
シニアカーの購入費助成は、国が全国一律に実施している制度ではありません。自治体が地域の交通事情、高齢者支援、運転免許返納施策などに応じて独自に設けています。
そのため、「東京都ならいくら」「大阪府なら必ず対象」というように都道府県単位で一括判断することはできません。同じ都道府県内でも、市区町村が違えば制度の有無や条件が変わります。
必ず住民票のある市区町村の公式サイトまたは担当窓口で確認してください。検索結果や民間のまとめ記事に制度が掲載されていても、年度途中で予算終了・条件変更・受付終了となる場合があります。
補助制度を探す際は、似た名称の乗り物を混同しないことが大切です。
| 名称 | 一般的な意味 | 補助制度を探すときの注意 |
|---|---|---|
| シニアカー | 主にハンドル形電動車いす。一定基準を満たすものは道路交通法上、歩行者として扱われる | 「ハンドル形電動車いす」「電動カート」でも検索する |
| シルバーカー | 歩行を補助し、荷物を載せられる手押し車 | シニアカーとは別制度。給付・購入助成があっても電動車両は対象外の場合がある |
| 特定小型原付 | 16歳以上が免許不要で運転できる原動機付自転車 | ナンバー・自賠責が必要。シニアカー向け補助の対象とは限らない |
自治体制度では、対象車両を「JIS T 9208に該当するハンドル形電動車椅子」などと限定している例があります。販売店の商品名だけで判断せず、見積書の車種・型式と制度の対象要件を照合しましょう。
ここでは、自治体公式サイトで内容を確認できた実例を紹介します。制度は住民向けであり、他地域に住んでいる方が利用できるものではありません。また、予算や年度更新により変更・終了する可能性があります。
| 自治体 | 補助額 | 主な条件 | 確認日 |
|---|---|---|---|
| 愛知県田原市 | 購入額の3分の1、上限10万円(1,000円未満切捨て) | 住民登録、過去5年以内の免許自主返納、自主返納時70歳以上、介護保険認定なし、市税滞納なし等。令和8年4月1日以降購入の新品で、JIS T 9208に該当する車両 | 2026年7月5日 |
| 群馬県安中市 | 購入費の3分の1、上限10万円(1,000円未満切捨て) | 市内在住の満65歳以上、免許自主返納、税滞納なし、他制度の補助を受けていない等。JIS T 9208適合のハンドル形電動車椅子 | 2026年7月5日 |
| 鹿児島県垂水市 | 本体購入費の2分の1以内、上限10万円 | 75歳以上の市民で運転免許証を持たない、要介護2?5の認定がない、所定の生活機能基準に該当する等。JIS T 9208該当車、損害賠償保険加入等 | 2026年7月5日 |
制度比較からわかること
※上記は各自治体の公式ページを2026年7月5日に確認した内容の要約です。申請時には必ずリンク先の最新情報と担当窓口で詳細をご確認ください。安中市のページ更新日は2023年7月18日のため、現在の予算状況と受付可否を購入前に市へ確認してください。
制度を探すときは、市区町村名と複数の呼び方を組み合わせて検索すると見つけやすくなります。
公式サイトで見つからない場合は、高齢福祉課、介護保険課、地域包括支援センター、交通安全担当課などへ問い合わせます。その際は、次のように尋ねると確認がスムーズです。
「住民向けに、ハンドル形電動車いす(シニアカー)の購入費助成はありますか。免許返納者向けの移動支援制度も含めて確認したいです」
シニアカーに関する支援は、自治体の購入補助だけではありません。介護保険では、要件を満たす車いすが福祉用具貸与(レンタル)の対象になる場合があります。
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、車いすは福祉用具貸与の対象品目に含まれ、利用者負担は原則1割、一定以上の所得がある場合は2割または3割と案内されています。
ただし、要支援1・2および要介護1の方は、車いすが原則として保険給付の対象外です。身体状況などにより例外的に認められる場合があるため、自己判断せず、担当のケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。
| 制度 | 利用方法 | 主な相談先 |
|---|---|---|
| 自治体独自の購入費補助 | 購入費の一部を助成。条件・金額・申請順序は自治体ごとに異なる | 高齢福祉、交通安全、地域包括支援等の担当窓口 |
| 介護保険の福祉用具貸与 | 対象となる車いすをレンタル。自己負担割合と支給限度額の影響あり | ケアマネジャー、地域包括支援センター、指定福祉用具貸与事業者 |
| 障害福祉の補装具費支給 | 障害の状況や必要性に応じて個別判断 | 市区町村の障害福祉窓口 |
購入とレンタルのどちらが適するかは、利用期間、身体状況の変化、保守・点検、保管場所、自己負担額によって異なります。購入を急がず、利用できる制度と総費用を比較しましょう。

正確な順番は自治体ごとに異なりますが、購入前に動き始める点は共通する重要ポイントです。
「あとから申請すればよい」と考えて先に購入しないでください。対象外になるリスクを避けるため、見積もりの段階で自治体へ相談しましょう。

すべての制度で同じ書類が必要なわけではありません。自治体が公開している申請要領とチェックリストを優先してください。

補助対象になることと、安全に使えることは別です。購入前には本人が試乗し、次の点を確認しましょう。
厚生労働省はハンドル形電動車いすを安全に利用するためのガイドラインを公開しています。利用を始める前に、本人だけでなく家族も安全上の注意を確認しておくと安心です。
移動距離、速度、通行場所、荷物量によっては、シニアカー以外が適する場合もあります。たとえば、一定の要件を満たす特定小型原付は16歳以上であれば運転免許が不要ですが、シニアカーとは法的区分が異なり、ナンバープレートと自賠責保険が必要です。
エレモーズでは、免許返納後の移動手段を検討している方に向けて、免許不要の特定小型四輪を含む複数の選択肢をご案内しています。シニアカーと特定小型四輪のどちらが合うか迷う場合は、速度・走行場所・身体状況・利用目的を比べて選びましょう。
関連記事・相談先
いいえ。全国共通制度ではなく、制度がない自治体もあります。制度がある場合も、年齢、免許返納、介護認定、市税、対象車両などの条件があります。
自治体によって異なりますが、交付決定前の購入を対象外とする制度があります。購入前に自治体へ連絡し、正しい順番を確認してください。
新品のみを対象とする制度があります。中古・譲受車両を検討する場合は、対象可否を自治体へ確認してください。
介護保険では、対象となる車いすを福祉用具貸与として利用できる場合があります。購入補助とは仕組みが異なるため、ケアマネジャーや地域包括支援センターへ相談してください。
原則として同じものではありません。多くの制度はJIS T 9208に該当するハンドル形電動車いすなどを対象としています。特定小型原付は別の車両区分のため、対象車両の定義を自治体へ確認してください。
シニアカー購入に使える全国共通の補助金はありませんが、一部の自治体では高齢者の移動や免許返納後の生活を支える独自制度を設けています。
一方で、対象条件と申請順序は自治体によって異なります。補助金を利用したい場合は、購入前に住民票のある市区町村へ相談し、対象者・車両・必要書類・予算・申請期限を確認することが最も重要です。
補助金の有無だけで決めず、介護保険レンタルとの比較、本人の操作能力、道路環境、保管・充電、点検体制まで含めて、無理のない移動手段を選びましょう。
本記事は2026年7月5日時点の公的情報をもとに作成しています。制度内容・受付期間・予算状況は変更される場合があります。申請・購入前に必ず各自治体の公式情報をご確認ください。
あわせて読みたい
お住まいの自治体で使える制度や、ご家族に合う一台選びについて、ELEMOs公式LINEでお気軽にご相談ください。
公式LINEを友だち追加して相談する(無料)新商品やキャンペーンの最新情報のお届けのほか、試乗のご相談もLINEからできます
© 2023 elemos.inc